私は、現実の自分の弱さに無自覚な人間が、不当に高い脳内の自己評価を自分の実力だと勘違いして、そのイメージを現実に適用する行為を見ると腹が立ちます。その人物は、理想と現実のギャップを、自分の努力によってではなく、他人を使うことで解消しようとしています。他人を使うことは、不当にその人を支配し、自由を奪うことです。それはフェアではありません。なぜなら、理想と現実のギャップは、その人物だけではなく、誰にでもあるからです。
私は、現実と理想とのギャップは、それを自覚した上で、自分を磨くことで解決すべきものだと考えます。また、たとえ自力では解決できなくても、無自覚に、または対価も払わずに、他人を利用する行為は恥ずかしいと思います。そのため、現実と理想の矛盾を自分一人で抱えている人や、そのギャップを克服するために自分を磨いている人の姿を上品だと、そう思うのです。
自己肯定感の方がいい言葉だと思います。