2019-11-18

「×××」に囚われたあなたへ

遠い昔、あなたは、「×××」であることを望まれていて、それに足るだけの能力もあった。

からあなたは、近い将来 「×××」になることを確信していた。

しかし、運だろうか縁だろうか 実力だろうか あなたは「×××」にならなかった。

おおよそ「×××」らしくない私。

それに足るだけの実力があるようにも見えない。

【おまえを「×××」だと思ったことはない】と、嘲るようにあなたは言う。

賢いあなたなら分かっていただろう。

いくらあなたが、昔に「×××」に近い人間であろうとも、世間は決してあなたを「×××」とは見ないことを。

それでもあなたは私に言った。嘲るように、馬鹿にするように言った。

あなたは知っているだろうか。

あの時の私の怒りは、わたし尊厳を傷付けられたことではなく

未だ過去にとらわれた あなたの心が痛ましく 耐え難かったがために、生まれていることを

あなたは知っているだろうか。

あなた言葉は、私への侮蔑にすらならず

囚われたあなたの心を未だ締め付ける 錆びた刃物であったことを

痛ましさは怒りの情感に似ていた。怒りは発火し、みなのこころを燃やしていた。

「×××」とは、あなたが考えるよりも価値がないことを 「×××」でない人生を望まないあなたは気付かない

その知性でもっても届かない

穏やかな笑みに覆われたコンプレックスは、見下せる機会を見つければ吹き上がる

私に言えることは何もない あなたがその事に気付くまで

祈ることだけが 私にできる全てだと 認めることも痛ましい

私にできることは何もない それに価値があると

囚われたあなたを見ることが

ただ悲しい

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん