2019-09-14

バレンタインチンコをもらった

「これ、バレンタインチンコです。」とチンコを受け取った。

ボクは一瞬動揺したものの、他部署社員からの注目を集めるのが嫌で、さっとそのチンコを受け取り、お礼を言って立ち去った。

玉袋を下げて社屋を移動しつつ、そこで改めて今のおかしさに気が付いたのだ。

「いや、いま9月だろ」

わず立ち止まって、もと来た方へ戻ろうと思ったが、いやまて。

おかしい、おかしいが……、この脈絡のないチンココミュニケーションをとるのはハッキリ言って嫌だ、だが真意を知りたい気持ちもある。

「いや、今9月ですよハハハ」なんてやり取りを期待した上でのプレゼントだったのかもしれないし、そもそもちょっとした冗談だったかもしれない。

あーーーーーーー、と頭がいっぱいになってしまったところで、すぐにまた体を翻して自分の机に戻った。

机の傍らに控えめな玉袋。

少し大きくてバッグにも入らない、無理やり押し込むには少し品が良すぎるデザインだ。

そっと一番下のチャックに入れるものの、肩身が狭そうにファルスの脇に置かれてる。

仕事電話をとるが、頭に入っていかない。

今はこのチャックに隠された玉袋をどうするかで頭が埋まってしまっている。

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