僕は一瞬動揺したものの、他部署社員からの注目を集めるのが嫌で、さっとそのチョコを受け取り、お礼を言って立ち去った。
小包が入った袋を下げて社屋を移動しつつ、そこで改めて今のおかしさに気が付いたのだ。
「いや、いま9月だろ」
思わず立ち止まって、もと来た方へ戻ろうと思ったが、いやまて。
おかしい、おかしいが……、この脈絡のないチョコのコミュニケーションをとるのはハッキリ言って嫌だ、だが真意を知りたい気持ちもある。
「いや、今9月ですよハハハ」なんてやり取りを期待した上でのプレゼントだったのかもしれないし、そもそもちょっとした冗談だったかもしれない。
あーーーーーーー、と頭がいっぱいになってしまったところで、すぐにまた体を翻して自分の机に戻った。
机の傍らに控えめな袋。
少し大きくて通勤鞄にも入らない、無理やり押し込むには少し品が良すぎるデザインだ。
そっと一番下の引き出しに入れるものの、肩身が狭そうにファイルの脇に置かれてる。
今はこの机に隠された小包をどうするかで頭が埋まってしまっている。
この文章を書く暇があったら本人のところに走って聞きにいけ
詳しく解説した https://anond.hatelabo.jp/20190914151048