息切れというか飽きるというか。
思えば昔からそうだった。
中学の時の成績表で5が並んだ時、まだ相手が見えた。いかにそいつより努力せずに維持するか。そんなことを考えてしまった。
全国模試みたいなので二桁順位取った時にすうっとやる気が消えた。自分より上のやつも並んでるやつも、ちょっと下から上がって来ようとするやつが見えない。
まだ努力の余地はあったけれど、それが報われるとは限らない。報われたところで何を得られるのかわからない。
受験勉強をせずになぜか漫画を描き始めた。有名な漫画誌の新人賞で下の方の賞を得た。
やる気になるどころか、冷めてしまった。なんとなくこのまま頑張ればそこそこの漫画家になれると勝手に思っていたし、実際それには並々ならぬ苦労があるともわかってたと思う。
なにをやってもそう。スタートダッシュは効くし、その時は楽しいのだが、遠くにゴールや頂上が見えた時点でしぼんでしまう。
己の限界を知っている根っからの器用貧乏タイプなのか、あるいは己の限界を知ることや失敗を恐れる弱虫なのか。