フランとチャイズは仲のいい双子の兄弟です。ふたりの家は父親と母親、兄と姉、そしてフランとチャイズの6人家族です。
フラン「あーあ お父さんもお母さんも 全然遊んでくれなくてつまらない」
チャイズ「お兄さんもお姉さんも 遊んでくれない つまらない」
フラン「父さんも母さんも いつも お店にいるか 寝ているか」
チャイズ「お兄さんもお姉さんも いつも お店にいるか 学校にいっているか」
フランとチャイズ「つまらない つまらない」
フランとチャイズの家は家族でコンビニエンスストアを経営しているのです。夜はほとんどお客さんが来ないのに24時間営業なのです。家族は営業時間を短縮したいのですが、本部との契約でそれはできません。フランとチャイズの家では、父も母も兄も姉も必死で働きます。フランとチャイズと遊ぶどころが寝る暇すらないのです。
「このままだと、お父さんもお母さんもお兄さんもお姉さんも疲れ果てて死んでしまう」
フランとチャイズは街で一番大きいケヤキの木の下で泣きました。涙が地面に落ちたその時、オレンジ色の巨人がふたりの前に現れました。