ガセネタのガセは、お騒がせのガセだという説明が通説のようだ。
元はテキ屋の隠語として使われていた言葉で、1915年の『隠語輯覧』に見られる。 ガセの語源は「お騒がせ」の「がせ」で、本物ではないのに人騒がせな物ということで、「偽物」の意味となったのであろう。 でたらめな情報を意味する「ガセネタ(がせねた)」は、1929年の隠語の集成『香具師奥義書』に見られ、「ガセ」と同じく古くはテキ屋の隠語であった。
でも、最近、スペイン語でgaceta, gacetista, gacetillaの用法をみていて
おやっと思った。gacetaは新聞という意味なんだけど、gacetilleroになると文屋さん的なニュアンスになる。
mentir más que la gaceta(平気でうそをつく、大嘘をつく)
直訳すると「新聞よりも嘘つきだ」
gacetista=ゴシップ好きの人
ちなみに、スペイン語のgacetaは、英語ではgazette。ポルトガル語ではgazetaとなる。
日本語のガセも、つねにネタ(伝え聞いた情報)とセットで用いられていることから
もし、これがポルトガルなど、ラテン語系の外来語由来だとすると
語源と言われている「お騒がせ」「人騒がせ」と「偽の、不確かな情報」の接点はあまりピンと来ないが、gacetaのガセだとすれば合点がいく。
・・気がするけど、どうなんだろうか。