太平洋戦争(1941~1945年)の戦時中に、現在の100歳以上の人達は20~30歳前後だった。男性のみが陸海軍に志願したり徴兵されて戦死したが、女性は志願兵にもなれず、徴兵もされなかった。このことが女性の方が平均寿命が増えたことにつながっている。
2.喫煙の男女比
現在の男性の喫煙率は30%を切っているが、この世代の男性の喫煙率は70~80%だった。肺ガンになりやすいのは圧倒的に男性側であり、100歳以上まで生きる男性の数が極端に少なくなっている。逆に、この世代の女性はタバコを吸う人はほぼいなかった。もし女性がタバコを吸っていたら、それだけで後ろ指を指される。今と比べると、女性の人権は極端に無い時代だった。
この世代の人達は高度経済成長を支えてきており、工業化による公害にも悩まされてきたはず。大気汚染や水質汚染、アスベストなど、働く男性達は、当時は未知の公害被害に晒されてきた。1970~1980年代の低公害化によって次世代にその被害は引き継がれることはなくなったが、この世代ではダメージが現在も蓄積されている。