2018-07-26

学校文法ってさ

当然のことだけど、学校文法っていうのは数ある文法論(文法学者の数だけ文法があるとも言われる)の一つに過ぎない。

ある現象に対して複数学説があるなんていうのは普通のことだ。

ところが、学校ではその中の一つだけが正解とされて、それ以外は誤りとされるようだ。

例えば助動詞『り』の接続学校文法では四段活用已然形及びサ変活用未然形と教えられ、試験ではそう書かないと✕にされるらしい(さみしいリカちゃんと覚えろと言う教師も居るらしい)。

しかし、橋本進吉上代文献から四段活用命令形接続であると述べているし、サ変の接続についても大野晋氏のように命令形接続とする学者もいる。また小松英雄のように助動詞『り』を立てることに反対し、『詠めり』なら『詠めり』というラ変動詞として扱うべきだと主張する学者も居る。

こういう学問的に確定していないことを問題にして生徒に回答させ、ただ一つの回答だけを正解とするのはおかしくないか文法数学ではないのだから正解が複数あったって構わないと思うのだが。

  • さに思へり

    • 生徒が「OOという学者は~~という説を唱えている」まで回答してくれれば 少なくとも部分点はあげるよ。

    • おれ高校は進学校だったけど 已然形説と命令形説両方教えられて「ただし試験では已然形を正解とする」って言われたよ

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