文法的ではなく、意味論的と言いたかったのであろうが、それは置いておき、言いたかったことは正しいのか検討する。
まず、「僕ら」=「神々」である場合には意味が通る。しかし、あの歌詞を読む限りでは、この解釈ではないだろう。
次に、御霊というものを、神様が下さった神聖なる霊魂として捉えれば、「僕らの御霊」と言えそうである。御霊というものが、完全に僕らに所有されるものではなく、神様とか自然とかと共有されているという含みが感じられる。こちらの解釈をすれば、歌詞の中でも何ら意味的におかしくはない。
おそらくは、こんなこと考えずに歌詞は書かれたと思うし、作詞者は「御霊」を使いたかっただけだろう。
しかし、これを文法的におかしいとかを、すぐに判断してはならない。言語の柔軟性をなめてはならず、適当なナンセンスと思われる文章でも意味を取れることが多い。
「御霊」を国が代々受け継いできた精神みたいに捉えたほうが良くない?