2018-05-26

よくある話

20代、私はあることに打ち込んでいた。

めちゃくちゃ楽しかった。毎日幸せだった。

私が打ち込んでいたことは特に手に職つけるものでもなく、思い出以外に残ったものはなにもない。1人で黙々とやるもので、これをきっかけに出会った人はいない。

そして色々あってこの趣味はやめた。

30代になった。

趣味な方ではあるのでなんだかんだでやることはある。

今まであまり会っていなかった学生時代の友人を訪ねまくったりもした。

ある友人たちとは毎月旅行に行くようになり、卒業以来会っていなかったのが嘘のようだ。嬉しい。

一方で。ある友人たちは卒業から全く付き合いが切れずに交遊していたようだ。もちろんそこに私は含まれていない。羨ましい。

そこで気付いた。私も20代孤独趣味に打ち込まず、人と会っていればもっと幸せではなかったのかと。

20代の間に出来た友人もいるし、10年来の友人も複数いるし、別に20代孤独で寂しかったわけではない。むしろ満たされていた。いや、満たされ過ぎていたのかもしれない。だからこそ今なんだか心にぽっかり穴があいたようになっている。

隣の芝生が青いだけ。ただそれだけ。

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