2018-05-12

ぜんぶ気のせいだった

4月から新しい職場で働いている。

新採は、わたしと、同い年の子がもう1人。

同い年の子は、社会人経験がないのに、それはもう仕事がよくできる。落ち着いているし、なによりコミュニケーションを円滑に進める、わたしにはない「なにか」をもっていて、職場の人ともよくなじんでいる。よく、彼女が他の人から褒められているのを耳にもする。

それに比べて、わたしときたらどうか。

去年半年、この仕事経験してきたくせに、忙しすぎてまったくいろんなことに手が回っていないし、元来コミュニケーションが下手くそなので、職場の人たちともうまくなじめていないのだった。

わたしには何もなかった。

気づくのが少し遅かったな、と思う。

3月まで働いていた職場を去る時、そこのみなさんは、わたし仕事を口々に褒めてくれた。その前にお世話になった職場もそうだった。

その経験わたしは、どうやら思い違いをしてしまったらしい。

本当のわたし仕事がひどくできなくて、人間関係を築くのもへただということを、周りの優しさにしばし浸からせていただいているうちに、忘れてしまったらしい。

愚かしいことだな、と思う。

きょう、スーパーたまたま、以前働いていた職場の方にお会いした。

その人があいも変わらずわたしを優しく褒め、優しく挨拶をして去って行くものから、思わず泣いてしまいそうになった。

ごめんなさい、それは気のせいだったんです、と、訂正したくなってしまう罪悪感で、胸ががちゃがちゃと引っ掻かれていくのがわかった。

うまく生きられるかもなんて気のせいだった。

少しは生きるのがうまくなったかもなんて気のせいだった。

やっぱり、ぜんぶ気のせいだった。

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