言葉のキャッチボールとはよくいったもので、会話というのは相手の言葉を聞いてそれに応えるから成立するものだ。
けれど、それがまったく成立しないのがいる。キャッチボールではない。超高速魔球を連続で投げてくるやつがいる。
自分のはなしをすることしか頭にないから、こちらの質問や飽きている様子に気付きやしない。「あーそうえばね」と話をそらそうとしても無理だ。ド無視をする。ほんとに、その耳は飾りかよってぐらい、こちらの存在を無視する。聞かない。ほんとなんだあれは。その耳はいったいなんなんだ?
あと、話の内容がほぼ愚痴なのはやめていただきたい。冗談ではなくわたしの精神が死ぬ。……そうだなあ。真面目に聞いてるのも馬鹿馬鹿しいから、スマホをいじりながら聞くことにしよう。いや、そもそも聞かなきゃいい話だ、これは。