反出生主義とかいうほど大仰なものではないが、私も自分の人生を肯定的に捕らえることができず、生まれない方が良かったと思っているので
子供も作りたいという気持ちがなく、独身のまま婚活などもせずに過ごしてきた
40を超えていよいよ子供を残さないまま人生を終えることがほぼ決定的となった今は、不思議と自由な気持ちになり、人生を少し肯定できはじめている
恐らく、「産むべきではない」という自分の考えに従って行動し、その通りの結果に辿り着きつつあることが、達成感のようなものを与えてくれたのだろう
産むことに対する疑問を抱えたまま子供を持っていたら、きっと自責や後悔に苛まれて、こんな気持ちにはなれていなかったと思う
これはある意味、産まれ得たはずの子供の可能性を奪うことで私は自由を得たのであって、結局のところ産むも産まないも大人の側のエゴなのだな、と感じる