この文の(1人称)には(2人称)の好きなものを入れて欲しい。
(1人称)とはこの文の書き手、つまりは(1人称)のことである。
(2人称)にはこの文の読み手がはいるはずだ。
はじめよう。
(1人称)と同じ「幸せ」の感覚を持った人間が、(1人称)と出会う人間の中にいる確率は極めて小さいのだろう。
そう考えると、冷たく静かな雨の日に、永遠と変わらないかのように思われる信号を待っているときのような気持ちになる。
世の中には決して運命なんてないのだろう。
出会える数の人とのみ出会い。
出会うべき場の人としか出会えない。
出会った人たちは皆、勝手に幸せになっていった。
好きだったものを好きじゃなくなった。
大人になって、いろいろなことを受け入れられるようになったけれど
好きなものが何なのか、もうわからなくなった。
ちょうど今、家を焼かれて所有物を失っても惜しい気持ちさえない。
幸せになりたかった。
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