2017-10-20

ブレードランナー2049を難じる

リドリースコットがエイリアンとかブレードランナーとかで汚しや暗いシーンや煙を好んで使用したのは、結局のところ当時の技術では美術のアラをそのようにして隠さなければならないからだった。

この為、技術進歩した現代ではリドリー・スコットはそういう技をもう使っていない。プロメテウスエイリアン コヴェナントを見ればよい。あるいは、キングダム・オブ・ヘブンを見ればよい。キングダム・オブ・ヘブンでは砂漠のごちゃごちゃした街(イスラエル)を舞台としており、夕日と砂塵でごまかすなんてことは簡単だっただろうが、それをしていない。

そういう点でリドリー・スコットノスタルジーとは無縁だった。結果として現代リドリー・スコット映画ビジュアルについてファンから決して最高の評価が得られているとは言いづらい。しかし、彼は現代技術自分の力量のなかで最高のビジュアルを目指し続けている。

一方ドゥニ・ヴィルヌーヴのあれは単なるノスタルジーに過ぎないし、評価興行収入があのようなことになるのも当然なのではないだろうか。

  • 興行収入がとか言うのはどうだろう 今の観客がよくわかんない昔の映画のシリーズものを見たがるか? 予告もよくわかんないし、ハリソン・フォードもおじいちゃんだし ストーリーの...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん