担当教官との折り合いが悪かったことで、研究室にいるだけでわけもなく涙が止まらなくなってしまって、就活の開始にあわせて事実上の休暇をもらっていた。
幸いにして就活の方はスムーズに終わり、調子も安定してきたと思ったので数ヶ月ぶりにラボに出てきているんだけど、驚くほど自分が何もできなくてショックを受けている。
まず、休む前の実験データを入れたファイルが開かない。開こうとすると動悸がやたらと激しくなって、お腹が痛くなって、息をしてるだけで苦しかった頃のことを思い出して怖くなった。
担当教官の足音が遠くから聞こえてくるたびに背中が寒くなる。もう何を言われるわけでもないのはわかっているのに。
そもそも、休暇中に色々と自分なりに考えて、教官に悪意があったわけではないだろうということも理解していたつもりだったんだけど、なんかだめだ。
でも、朝が来るのが怖くて夜眠れないことも、シャワー浴びながら泣いてしまうこともなくなったからきっとよくなっているんだとおもう。
なのに自分が全然使い物にならない。就活は色々スムーズに進められたのに。
あれをしなきゃこれをしなきゃというのはあるんだけど、どれもこれも目の前にある巨大な岩を登らなきゃいけないみたいな、気力をふり絞らないとできない感じ。それがたくさんある。
なんとかまともに戻ってくれ、自分。