「え、男の?」
「それがどうかしたの」
「ぼくはね、それ以降もたくさんおっぱいを触ってきた。
たとえ女子高生であったとしても、ね」
「何が言いたい?」
「ぼくにとって理想的なおっぱいは、あの同級生のおっぱいなんだ。
そしてそれは二度と感じることの出来ない淡く甘い記憶でもある」
「すべてが、さ」
「すべてが?」
未熟でもなく、かと言って成熟し切っているわけでもない。
高校生になったら見た目は幼くともおっぱいは大人のものと、そう変わらない」
「青春っていうのさ、誰にとっても偏りなんだ。
ぼくたちはその偏りを失って大人になっていく。
そう、ぼくにとっての一番の偏りはあのおっぱいだった。
二度と目にすることも、触ることもできない、あの膨らみが全てだったんだ」