2016-09-10

同居人と外を歩いていた

携帯電話キャリアのお店の前を通りがかったら、同居人が店の前の立て看板に反応した

ちょっとこれ見て!これに入るとスマホネット使い放題なんだってパケット制限ないんだって!」

立て看板を見ると、光回線無線LANルータ宣伝文句だった

俺は同居人意図をはかりかね、「ふーん」と流したが、なぜか同居人は食い下がった

「これ入ろうよ。私のスマホいつも十日くらいで制限されかかっちゃうし」

「それはお前がうちの無線LANに繋がないからだろ」

「だからこれに加入しようって言ってんじゃん!あなただってスマホタブレット気兼ねせずに使いたいでしょ?」

ここでようやく俺は状況を理解した

「この光回線ってのは、うちはとっくの昔に加入してるんだよ。お前が俺の家に住み始める何年も前から

うそだって私のスマホすぐに制限かかるじゃん!」

「そりゃそうだろうな。昔うちの無線LANにお前のスマホ繋いでやろうかって言ったら、お前『絶対にイヤ』って断ったし」

「え、じゃあ私が悪いってこと?」

「まあそうなんじゃねえの?」

「信じらんない!あたしが今までずっと困ってたのを知らんぷりしてたのに?」

「お前が自分で断ったんだろ」

「教えてくれなかったじゃん!」

「知ってるから断ったんだと思ってたわ。つかなんで知らないのに断ったんだ?」

「そんなの今言われてもわかんないよ!」

「あ、そ」

「…どうしてそんな意地悪するの?私何かした?」

「逆、逆。お前が今困ってるのは、やること何もやってないから」

「ひどいよ。こんなのってあり?」

「知らんわ。でどうすんの?うちの無線LAN繋ぐの?」

「…この光回線ていうのはダメなの?」

ダメなんじゃねえかな」

「どうして!」

「うちにもうあるから。同じ部屋に同じ回線を二つ以上契約ってできなかったような気がする」

「じゃあどうすればいいのよ!」

普通にうちの無線LANに繋げばいいんじゃね」

「じゃあそれやってよ!」

「じゃあうちに帰ったら設定してやるからお前のスマホ貸せよ」

「えっ」

「イヤか?」

「それは、ちょっと

「一応言っておくが、スマホにさわらずにうちの無線LANに繋ぐ方法はないからな」

「それは、やだ」

「じゃあ自分で設定するか?SSIDパスワードなら教えてやるけど」

「そんなのいきなり言われてもわかんないよ!どうにかして!」

「O☆TE☆A☆GE

「…もういい!」

こんなんでよくもまあ二十年以上生きてこられたな、と

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