小学校低学年の頃は何を書いても何も言われなかったけれど、高学年から中学校時代の美術教師が
写実絵大嫌い先生だった。
が主張であり、それに感化されてか、同じ主張をする生徒も多かった。
そして実際に、写実っぽい絵を描いた人の成績は悪く、モネみたいな絵を描く人が好評化だった。
でもモネはどうしても好きになれなかった。
別に嫌いではない、何かのきっかけで好きになれそうだけど、今のところは写実絵のほうが好きだ。
でも写実っぽい絵を描くと酷評された。
「なんでそんな絵を描くんだ、写真でも撮ってろ。絵でしか表現できない事をやれ」
社会人になった後、知人の付き合いで絵画を見に行く事になった。確かフェルメール。
その時は別になんとも思わなかったんだけど、その後時々一人でも絵画を見に行くようになり、
この間のカラヴァッジョを見ながら、ようやく気がついた。
美術の先生はきっと写実の絵を描く人に彼女でも取られたんだろう。
今更、ようやく呪縛が解けた。
ようやく絵が描けそうだ。
最高に下手で写実どころの話ではないんだがな。