そのようなことを言われたら、自分の理性で抑えている本能が呼び覚まされ、
相手との距離感を縮めるべく、つい同意してしまう人は少なく無いだろう。
正義感の強い私の友達は、ある人物をその罠にかけ、録画し、切り取り、その人物を再起不能にしてしまった。
彼が言うには、たとえオフレコでもそういう小さな悪意の肯定が積もることで世の中が悪くなるのだという。
正しい気もするし、否定する事は難しい。どこか認めたく無い気持ちがある。
自分の胸に耳を当て続け、ようやく理解したのが、自分でも同じ状況なら罠にはまっていたのかもしれないという事。