増田に作品を放流すると、ただ殴りたいだけとしか思えないブクマが一定数必ず付く。
匿名相手にしか偉そうな顔をできないほど現実世界では隅へと追いやられているのだろう。
ところが当然こちらも匿名だ。
作品がいくらけなされようが、わたしの名前に傷がつくことはない。
こちらはこちらでガラスを一枚隔てた安全な場所からそんな彼らを眺めているのだ。
常日頃、動物園の動物達は檻の外にいる愉快な人間たちを観察できて羨ましいと思っていたが、増田の楽しさはまさにそれだ。
これからも手の届かぬ相手に向かっていくらでも殴りつづけるといい。
果たして動物園の檻は中の動物を守るためにあるのか、それとも見ている人間を守るためにあるのか考えたことはあるだろうか。
いつかインターネットの檻を越えてあなたの手がわたしに届くとき、それはつまりわたしの手もあなたに届く時だということを忘れてはならない。