浴びても害が無いような薬品やバーナー程度の火しか扱わないとはいえ、男子トイレの入り口に緊急用シャワーが用意されていた。普段使いに転用できるようなシャワーではなくて、一回付けたらタンクが無くなるまで水が出るような本当に緊急用のシャワー。
そうそう事故も起きないので、誰も使うことのないまま数年が過ぎたころ、スイッチ部分に「緊急時以外使用禁止」と書かれた札がぶら下がるようになった。しかし、このシャワーが使われるのは、当人が慌ててたり、周りの人が水をぶっ掛けないと危ないととっさに判断したから緊急用シャワーを使うわけで、その判断を鈍らせるようなものを付けるのは何か違う気がするなぁとたまに見ては思っていた。