他人を見下し、軽蔑することをやめたいと思っていた。
誰かを見下したとき、その見下した理由を否定し、むりやり軽蔑している対象の人物を肯定しようとした。
このやり方が上手くいった試しがなかった。
それはまるで、白いものを黒いのだと言い聞かせるぐらい不自然で強引なことだった。
理由なんてどうでもよかったのだ。
いちはやく気付くべきだったのは、人は理由があるから他者を軽蔑するんじゃなく、
軽蔑したいから理由を探してることだった。
ひどく自尊心の低い人なら不特定の誰かを、恨みや怒りにかられた人なら特定の誰かを
軽蔑し、価値を否定したいと考える。
誰かを軽蔑することは、実際快感に満ちたものだから。
見下したい気持ちが、見下す理由という仮面を被っている。
そういうものだと思う。
Permalink | 記事への反応(0) | 00:07
ツイートシェア