2015-05-31

オバチャンが心配

一昨年の冬に帰省したとき電車の向かいに座っていたオバチャンがとても印象に残っていた。

40代後半から50代くらいだったと思う。

リガリに痩せていて、目の周りがこけていて、ミニスカートと裾にレースのついたレギンスを履いていた。

レギンスはブカブカだった。

隣の席には知り合いらしき普通のオバチャンが座っていた。

痩せたオバチャンは、スタイル維持の方法キンキンとした小さな声で隣のオバチャンに語っていた。

隣のオバチャンは痩せすぎも良くないわよと諭していた。

痩せたオバチャンは「でも私、自分が痩せているって思ったことないの。もう少し頑張らないとね」と言っていた。


先週から帰省している。

今日、またそのオバチャンを電車で見かけた。

かわいいシールの貼られたガラケーを触っていた。

相変わらずガリガリで、ショートヘアをピンク色のゴムハーフツインにしていた。


美しい、という価値観常識と大きく離れているんだと思う。

うまく言えないけど、オバチャンのことが心配だ。

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