一昨年の冬に帰省したとき、電車の向かいに座っていたオバチャンがとても印象に残っていた。
ガリガリに痩せていて、目の周りがこけていて、ミニスカートと裾にレースのついたレギンスを履いていた。
隣の席には知り合いらしき普通のオバチャンが座っていた。
痩せたオバチャンは、スタイル維持の方法をキンキンとした小さな声で隣のオバチャンに語っていた。
隣のオバチャンは痩せすぎも良くないわよと諭していた。
痩せたオバチャンは「でも私、自分が痩せているって思ったことないの。もう少し頑張らないとね」と言っていた。
相変わらずガリガリで、ショートヘアをピンク色のゴムでハーフツインにしていた。
うまく言えないけど、オバチャンのことが心配だ。