一般人から見れば、フェミニストがミサンドリーを煽っていることは明らかである。
しかし、フェミニストは、ミサンドリー自体は悪であると認識しているものの、我々はミサンドリーを産み出していない、我々が関知するものでもはない、我々に訴えるのはお門違いであるという立場をとるわけである。ここでミサンドリーの被害者は、訴える先を見失い、泣き寝入りすることになるのである。
しかし、現実に被害があり、人権問題が発生していることは疑いようがなく、この問題は解決されなければならない。ではどうすればよいのか。
この人権問題は、ミサンドリーがフェミニストに擬態することによって、フェミニストという盾に守ってもらおうとするところに構造的な難解さがある。ミサンドリーは、フェミニストの影に隠れながら一方的に男性を殴るという無敵のポジションをつくり出したのである。一般人からフェミニストがミサンドリーを煽っているように見えるのはこのためである。
逆に言えば、何がフェミニズムで、何がミサンドリーなのかを切り分けることができれば、問題の整理が進み、ミサンドリーの擬態を無効化することができるかもしれない。