2014-07-04

ある朝ダルビッシュ

昨日からどうも肩が痛いと思って整体に行ったら、肩にダルビッシュがついていた。

ダルビッシュと言ってもあの野球ダルビッシュではなく、なんとかボンバーでもなく、イスラムの修道僧という意味ダルヴィーシュだ。

整体師いわく、「ダルビッシュが肩についている男を見たのはこれで2回目だ」との事だ。ダルビッシュが肩につくとどうなるかというと、ついた方の腕でパチスロボタンを押すと、ほぼ確実に777を揃えられるという事だ。たとえ機械の内部的に当たりが当選していなくても、である

それを聞いた僕は整体師にエルボーを5発喰らわせて、そのまま料金を支払わずパチスロ屋に向かった。途中お金が無いことに気づき新宿2丁目でケツを1万で売って軍資金を手にした。

僕はダルビッシュがついた方の手でパチスロを始めた。

すると驚いたことに、1度めのプレイで、本当に777が揃った。大当たり!であるそれから何度やっても7が揃う。僕はウハッと言いながら、じゃんじゃんコインを出した。コインは1枚20円の価値がある。それがわんさか出るのである

嬉しくなった僕は隣に座っていた女子大生らしき人物に話しかけた。

「おねーさん、出てる?」

ねーさんは首を横に振った。「じゃあこれ」と僕は言い、おねーさんコインを一掴み渡した。

するとおねーさんは「まさおの世話になんかならないわよ」と言い、コインを突き返した。よく見てみると、その女子大生は僕が10歳のときに生き別れた姉だった。

「ねえさん!」

「まさお!」

僕たちは抱き合った。そのまま、くちづけをしてしまった。

「いいのかな?」

「いいのよ」

そのまま僕たち姉弟は、深い禁断の愛に身を投じ、ついにはイチジク浣腸にも手を出してしまい、引き返せない事になるのである

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