娯楽の少ない生活を送っている人がネズミーにいったら、なんだかすごく異様な気持ちになるのではないか。
子供の頃不思議の国のアリスがあまり好きではなかったのが、美少女なのにあの常にヒステリックな不機嫌面が怖かったからだと思うが、考えてみれば常人が不思議の国に行ったらあんな面になるのは当然なのだ。
だからネズミーは、来客の遊び上手さ加減を試しているとも言える。遊びを理解できない子には面白いはずがない。
でも周囲は彼女の感受性や常識なんてもの知ったこっちゃなくて、たたただ勢いに任せて流して行く。
アリスは夢に常に流されている、史上希に見るカッコ悪いヒロインなのだ。美少女なのに。美少女だというのに。
うん、そんだけ。