無知の知? って奴かな。
これについては読んだような気がするけれど俺にとっては高尚過ぎたので気付いたら部屋を彩るオシャレ雑貨と化していた。
自分で言うのもなんだけど、20年間生きて来て、俺と同じくらい本を読む同年代の人間には出会った事がない。
本を読み始めた切っ掛けは13歳の頃に定期テストの結果を無かった事にしたことが親父にバレて部屋の漫画を全て処分されたからだ。 あんなにあったナルトやブリーチが綺麗すっかり消えていたことには本当に驚いた。 驚いたというか、悲しかった。
漫画という最大の暇潰しを失い、暇で暇で仕方なかったけれど、また漫画を本棚に入れると叱られそうなのでとても漫画なんて買う事が出来ない。
暇で暇で仕方なかったのでとりあえず小説を買うことにした。 確か伊坂幸太郎だった気がする。 面白かった、抜群に。感動するくらいに。 この感動は面白い漫画と出会った時と同じものだった。 それからは小説を買い漁るようになり、高校に入ってたから小説以外も買うようになった。 セネカとかショウペンハウエルとかまぁそのへん。 そんな感じで今まで生きて来て、俺より読書する奴には会ったことがないけど、俺なんかと比べることがおこがましいくらいに賢い奴らとは遭遇した。 そいつらは読書を全くしないらしい。いつかはしなきゃな、とは言ってたが。 すこし驚きだったけど、まぁ賢くなりたくて本を読み始めた訳ではなかったので、多少納得した。 本当に頭のいい奴らは読書の有無如きに左右されないのではないかと。