2013-09-07

青い花放浪息子の連載終了をうけ

完走していた。いつの間にか、終わってしまった。

放浪息子は途中から単行本で話を追うだけになっていたし、青い花は何巻か飛ばして最終話を読んだ。けれど漫画を読んだ瞬間に一巻からの思い出が、絵が、雰囲気がありありと思い出されてくる。

青い花最後のあの一言で、連載を追っていなかった自分でも目頭が熱くなった。あの言葉はまだ青い花だったころの「あーちゃんとふみちゃん」、ひいてはそれをみていた私たち感情を思いださせてくれた。

志村貴子さんの作品はいつもそうなのだ私たちが忘れていたもの、目をつむって見ないようにしているもの、忘れたふりをしているものを揺さぶってくる。

放浪息子はそんな、人間の深い部分に触れているから、いまだに最終巻を読み返せていない(普段は漫画を同じ日に二度読み返すのだが)。

放浪息子ラストについては衝撃的すぎて(表紙をみたときもすごく驚いた)何も書けない。まだ書ける状態にない。

いま放浪息子単行本の帯を見ていて気がついた。

「ぼくたちのきせき」

二重の意味になっていたのか(私はずっと「奇跡」だと思っていた)。

連載が終わってしまうのはとても寂しいけれど、両方ともすてきな最後だった。千葉さんのアレも健在でした。本当にありがとう

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