Facebookを覗いていたらなんだか気持ち悪くなった
いい人たちばかりのはずなのに、歪んで見えてしまった
知っている人、知らない人が混合していて、雑多な人々に揉まれ窮屈に息をする
一方でFacebookは、知り合いばかりだ
顔なじみのクラスで「ねえ、私の話きいて!はい!はい!」と一斉に手を挙げられているような
それと同時に誰もが「いいね!それいいね!いい!ねえ、私の話聞いて!」
でも、誰も文句を言わない
本来はグループというのは、根暗で目立たない奴がいたり、不良がいたり、馬鹿がいたり、優等生がいたりして、やっと成り立つ
誰かが楽しそうに話している裏で、誰かが泣いていたりする、文句言ってるかも、恨み買ってるかも
Facebook上には、フレンドに対する陰口も、悲しみも、文句も、ない
そりゃ、そんなこと書いたら角が立つからあるはずないんだけどね
でも、現実のクラスっていうのは、不良が馬鹿みたいに笑っている教室の片隅でもぞもぞとモテないやつが話をしていたりする、いろんな空気が共存して社会が完成している
Facebookは「いいひと」だけでタイムラインが、教室が、完成される
根暗も、不良も、馬鹿も、優等生も、それぞれの主張を、しかし読み手、聴き手からすれば、一斉にクラス中から挙手が押し寄せる
「これが今日の私の一日です」
「いいね!」