幼いころから他人の心の読める人物がいたとして、その子は「嘘をつく」という概念を理解するだろうか。
あるいは理解したとして、初めのころにどのように体感されるだろうか。実際にそう言ったとしてそれはどんなニュアンスなのだろうか。
その子は他人の感情や心的イメージや心中の言葉が、どうやらごく普通に聞こえるし感知できるらしい。
嘘といってもいろいろな意味があると思うが、ここでは好きな人が本当はいるのに口ではいないというような場面での「嘘をつく」だ。
我々と同じように嘘をつくという概念を理解するには、おそらく、我々が音声と心中とを区別するのと対応して他人からの情報に2種類あると区別しているかどうかが関わってくるだろう。例えば相手が口を動かしている時の言葉とそうでないときの「言葉」とが分割されるといったように。少なくともその形式でとらえていれば疑似的・相似的にでも理解できるか。どうか。
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...後で考えよう。