ブラック企業の酷い実態みたいな話が出てくると、とりあえず「そんな会社なくなればいいのに」と短絡的に思ってしまうのだけれど、そういう会社でも創業して10年、20年と続いているわけで、それはある基準において十分に成功している会社なんだよなと思った。
つまり、企業における登場人物をざっくり顧客、会社、社員とおいた時に、成功するブラック企業は顧客と会社に取っての価値を最大化することを重視していて、みんなが羨む優良企業は三者全員の幸福を目指している。
後者のほうがより理想的で高い目標を目指しているとは言えるけど、成功の形がそれ1つなわけではなく、たとえ社員が犠牲になっていても十分に利益を上げて長く続いている会社だって成功していると言える。
顧客45点、会社45点、社員0点の合計90点な会社も、顧客30点、会社30点、社員30点で90点な会社もどちらも成功の可能性は普通にあって、どういう道を選ぶかは経営者の価値観次第。
だから、ブラック企業=会社の失敗形ではないので、労働者としては「社員」の価値を捨てて最適化を目指す企業には関わらないようにするのが幸せなんでしょうね。
次は「詐欺師や窃盗犯でもそれで10年、20年稼いでいるなら立派な人生」だな。