自分でも驚くくらいのショックにうちのめされて
どん底にタッチしてからちょっと浮上。太陽の光を海の中からゆらゆら、見上げながら漂っている
異性として好きだったのか、といわれれば、そんなことはない
付き合いたいとも、キスしたいとも、抱き合いたいとも思ったことはない。友達相手に、そんなことは想像するのも気持ち悪い
ただ、一緒にいて一番気があった。人生で一番心許せて共にいられる存在だった
暇なら誘って遊びに行きたかったし、何かがあったら話を聞いてもらいたかった
私が言ってもらいたいことを分かってて言ってくれる、何も言わなくても分かり合える。隣にいても気遣いもせず、空気のように、自然にいられた
彼とともに生きていけるなら、それだけのために付き合うのも正しく思えた
もし私が今の身長より10センチ低くて、彼が今の身長より10センチ高ければ、きっと私は彼を生涯の伴侶にしたがった
もし私が、彼とつりあえる女の子になれたなら
そうでなければ、彼と同じ男に生まれて、一生の友達でいたかった
おいしいご飯やさんにも、お祭りにも、彼を誘って。貧乏学生だからって、ルームシェアしたりして。彼が彼女に怒られても、悪びれながら、でも気にしないで
そこに愛はなくてもいい。手をつないで甘い言葉をささやくなんて、そんな気持ちの悪いことはこれっぽっちも望んでないのに
どうして私は彼のそばにいられなかったのだろう
いつもの創作こーなー
コミュ障に何が足りないかをよくあらわした良い文章だと思う。