節約的な行動に大きなコストをかけている人間に対して「トータルでマイナスを理解しない人間」と批判している記事を読んだけど、その表現は正しいよ。そしてそれは悪い意味だけというわけでもない。損得観念に縛られない、常識とは全く別の機軸で生きている人間というのはそれなりにいるし、それが彼らの強さでもある。賢明であろとしない人間はある意味で強いよ。ネット上では、賢明である事が絶対的に上位であると考える人が多くを占めている様だけれど、そういう人達は根本的に勘違いしている。強い人の多くは、別に「そうある事が賢明だから」と判断して生きているとは限らない。仮にそう見えたとしても、また別の部分では損得に関わらずそれをやるという原理が土台を支えている事も十分にあり得る。人の知恵は万能じゃないし、人の作った理屈は所詮まやかしに過ぎない。そういう当たり前の事を認識する機会がたまにはあってもいいと正直思う。