2023-12-29

俺はゲノム兵なのかもしれない。

子供の頃はメタルギアをやって、ゲノム兵の無能さを笑ってた。

「ん?気のせいか…」って、いやいや見えてるだろ!(笑)

無能過ぎだろ…ってな具合に馬鹿にしてはケタケタ笑ってた。

大人になって、働きはじめて気づいたことがある。

ちょっとしたミス発見した。でも自分担当じゃない。

明るみに出たら大事、とまではいかなくてもちょっとした騒ぎになるだろう。

でも別に俺には関係ないことだ。

関わったら仕事が増える。自分時間は減る。給料は変わらない。

だったらどうして関わる必要がある?

大人になった今だからわかる。ゲノム兵はきっと薄給だ。面倒ごとに巻き込まれたくない。

からあえて見て見ぬふりをする。

それは社会人として働くようになり、自分しか自分を守れなくなった社会にとっては必要スキルなんだ。

俺はもうゲノム兵を馬鹿になんてしない。

ん?気のせいか

心の中でそう呟き、厄介ごとからは身を引く人間はここにも居る。

あの日見たゲノム兵は、今の俺なのかもしれない。

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