子供の頃はメタルギアをやって、ゲノム兵の無能さを笑ってた。
「ん?気のせいか…」って、いやいや見えてるだろ!(笑)
無能過ぎだろ…ってな具合に馬鹿にしてはケタケタ笑ってた。
大人になって、働きはじめて気づいたことがある。
ちょっとしたミスを発見した。でも自分の担当じゃない。
明るみに出たら大事、とまではいかなくてもちょっとした騒ぎになるだろう。
でも別に俺には関係ないことだ。
関わったら仕事が増える。自分の時間は減る。給料は変わらない。
だったらどうして関わる必要がある?
大人になった今だからわかる。ゲノム兵はきっと薄給だ。面倒ごとに巻き込まれたくない。
だからあえて見て見ぬふりをする。
それは社会人として働くようになり、自分でしか自分を守れなくなった社会にとっては必要なスキルなんだ。
俺はもうゲノム兵を馬鹿になんてしない。
ん?気のせいか…
心の中でそう呟き、厄介ごとからは身を引く人間はここにも居る。
あの日見たゲノム兵は、今の俺なのかもしれない。
Permalink | 記事への反応(0) | 00:45
ツイートシェア