世の中にはひどいいじめにあおうが、父親が暴力を振るうようなゆがんだ家庭環境に育とうが、
それを乗り越え、心に傷も残さず、たくましく社会に適応できる人もいる。
こういう人は脳が健常でストレスに強いのである。
しかし、世の中はそんな人ばかりではない。
予防的な観点から考えれば、発達障害者は一般の健常者以上にストレスやプレッシャーの少ない環境で、
より受容的に温かく保護的にサポートされるべきであろう。
にもかかわらず、現実は全く逆で、発達障害者特有の言動が、「 怠け者 」 や 「 変わり者 」、「 自分勝手なわがまま人間 」 と誤解され、
毎日のように親や教師などから厳しく叱責され、級友のいじめの対象になる。
また運良く就労ができても、上司や同僚などから注意されたり非難されることが多くなる。
これでは二次障害や合併症を起こすのも無理はない。