さっぱり理解できない。映画でも小説でも絵本でも、説教はあることのほうが多いだろう。友達(仲間)を大事にしよう、人のつながりは大事だよ、自然を大切にしよう、うそつきは罰せられるべし、などなど
さりげなく教訓を仄めかすような作品だと、今度は「何が言いたいのかよくわからない、あの描写は~で、あの伏線は~か?」とか言い出して、アホになる。カメラに向かってキャラクターがセリフをしゃべらないと、自分ごととして受け取れないのだ。
「宮崎駿は最近説教ばっかりだ」こう言う人が大体好きなラピュタとかそうとう直接的な説教映画だと思うんですが。
「君たちはどう生きるか」はストーリー自体はシンプルで、宮崎駿の内省を描いた映画だ。そうするとアホは自分ごとにできないから論理的なチェックシート片手に「意味不明な映画」と言いながら、ありもしないオマージュや実在の人物への紐づけに終始する。