その大学の図書館はいくつかあり、1つ目星をつけて行くことにした。
自分が行った所は、学部専用というような扱いで他の図書館と別れており、比較的小さなものとなっている。
真夏の日だった。
日差しは照りつけ、空には入道雲が浮かんでおり、大学の校舎を背に青空と共に大きく広がっている。
それでも何かしらの活動をしているようで、話し声や掛け声が、うっすらと周りから聞こえてきた。
図書館に到着し早速入ると、冷房の空気が吹き込んできて心地が良い。
図書館の中にはその学部に見合った本が揃えられており、机や椅子からも遠くない距離にあるため手に取りやすくなっている。
学生が1人おり、いくつかの本を机に積み上げ、ノートや参考書を広げていた。
その様子から集中しているのが伝わり、勉強中ということが分かる。
このような空間は良い。
静かで、涼しく、また夏の明るさを窓から伺うこともできる。
それだけ居心地が良いと感じているのだろう。