緊急事態宣言を発出した時よりも東京都の1日あたりの感染者数が多くなって来ているが、政府が再度緊急事態宣言を出す気配は無い。
あれが発令されていた時よりも現在の感染者数は数倍多いが、今のところレインボーブリッジが赤くなる事も無い。
感染者数の増加と為政者たちの危機対応のそれに整合性が取れないのは何故だろう。
前回同様の対応をするのであれば、緊急事態宣言を発出し、東京アラートを点灯させ、全国民に10万円を配るべきなのではないだろうか。
しかし、そのような動きにはなっていない。
それどころかGoToキャンペーンによって都内で培養された無自覚なコロナ感染者を地方にばら撒かんとさえしている。
これは一体どう言う事だろう?
あり得る話としては実は現在の感染者数の水準であれば緊急事態宣言や自粛要請を出すには値しなかったと言う事だ。
マスクもソーシャルディスタンスも自粛も不要で普通の生活を続けて問題なかった。
そう言う話なら理解できる。
一方ではマスクを付けろ、ソーシャルディスタンスを取れ、外出は控えろと言いながら
また一方では税金を使って国民に移動による消費活動を促そうとしている。
これは一体どう言う事だろう?
政府は何の数値を見て対応を決めているのだろうか。それが国民には全く示されていない。
自粛しろと言われたり、消費しろと言われたり。国民は狼狽するばかりだ。
このような便りない為政者たちを到底信用する事は出来ない。
経営者は安心して設備投資が出来ないし、消費者は安心して消費活動が出来ないだろう。
答えが分かるのは先の事だろう。