就職活動の本格的開始を控えて様々な企業や業界研究を進める中でふと思うこと。
やりがいのある仕事がしたいです、だとか人の役に立つ仕事がしたいですだとか聞こえのいい言葉を言いたがるけれど。
この世に人の役に立たない仕事なんてあるのだろうか。仕事が存在しているのはそれに対して対価を払ってくれる存在がいるからであって、なんの価値も、なんの意味もない仕事ならそんな対価を払ってくれる人はいないわけで。そうなると仕事なんてものではない。
そう考えるうちに、今の日本は、いや今の日本だけではないのかもしれないけれど、感謝される仕事って少ないよなと。
誰かの感謝を心待ちにして仕事をするわけではないけれど、現状はその仕事をすることが当たり前になっていて、その当たり前が少しでも崩れるとどうしてだと、文句を言われる。
例えば電車がなんらかの理由で遅延すると、その文句はアナウンスをしたり、誘導している駅員に向けられる。
どうしてくれるんだ、だなんて。漫画の中の話か?とさえ思うようなことを平気で、見た目は大人の人が言っている。
その駅員が起こしたことではもちろんないし、むしろ普段定刻通りに電車が動いていることに感謝をする人はどれだけいるだろうか。
その駅員に対して文句を言う人が10人いれば、感謝を述べる人は何人いるだろうか。
当たり前を当たり前にこなすことがプロであり、社会人としてのあるべき姿だと言われるのかもしれないが。
それを仕方ない、と片付けて割り切れるような大人にはなりたくないと思ってしまう。