読んだ量ももちろん大事だけど、それよりも一番大事なのは選者の好みをどれだけ反映させられるかだよね。
この手の記事は浅いとか言われて批判されやすいけど、その理由は挙げてるのが無難で定番なものが多いからなんだよね。
素をさらけ出してる感じがしないのが反感を買ってるんだと思う。
「この人の好みが出ているな」ってわかるセレクトにはそういう批判はあまりない。
しかしいざ選ぶとき、どうしても自らのセンスが問われるような趣味について書くときは人の目が気になるし、センスがいいと思われたいという欲求が出てくる。
その結果、他人から見たら無難でおもしろみのないセレクトになるってのはありがち。
一番大事なのは、人からどう思われるかという色気を一切排除して自分の好みを前面に押し出すことなんだけど、これが難しい。
なまじその分野について詳しく知ってたりすると、どれが定番で評価が高いかってのもわかっちゃうから、そっちに逃げたくなる。
人から自分のセンスがどう思われるかということを考えずに、さらに自分の好みをどれだけわかりやすく他人に伝えられるか、という作業は普通に難しい。
でも、せっかくブログという個人が発信する媒体で書くのなら、雑誌みたいな歴史や評価を考慮したセレクトにはせず、その人の趣味を押し出したものが見たい。
名作を網羅した雑誌の企画のようなセレクトは重みがあると考えがちだけど、別にそんなことはないし意外とみんなそういうセレクトは見飽きてるから、自分の趣向を曝け出したほうが面白いし需要あるよ。