2014-08-14

中高の友人にいろいろとこじらせた女がいた

いわゆる腐女子(そのころはそんな言葉はまだなかったと思うが)で

そして大学での様子を聴くところによるとフェミニズムに傾倒していた。

彼女自分が中高と全くモテなかったためにその反動フェミニズムに行ったような気もする。

そして、かつてここいら界隈で花開いた「非モテ」論にもかなり通暁していたし、

しかしたら「非モテ論」を語っていた一人だったのかもしれない。

「私は結婚することはないのだろう」が彼女の口癖だった。

瀧波ユカリ臨死!!江古田ちゃん』を、自分のような人間スポイルすることを目的とした漫画であると充分に承知したうえで愛好していた。

Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そんな雰囲気をもった女だった。


すっと、筋の通ったこじらせ方だった。



そんな彼女は30代になり立派に彼氏を作り、この夏も動物園に行ったり彼氏の家に遊びに行ったりしているという。

ええい、決して嫉妬しているわけではないぞ。しているわけではないぞ。

だがなぁ、大学のころのキレというか殺伐さ加減というか、それを知っている私はちょっとさびしいのだ。

ええい、嫉妬しているんじゃあないぞ!!!違う違う。

彼女は色々こじらせて色々考えていた。だからこそ今があるし、考えられるだけのバイタリティ絶対値を持っていた。

から今も楽しく人生を謳歌している。

こじらせた人間は、こう「こじらせ」を卒業して行くのだろうか(この辺りは良くわからない。「こじらせ」たままの人も多いからだ)。


彼女はてなを離れて久しい。

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