2014-08-18

臨死!!江古田ちゃん』は江古田ちゃんを加齢させるべきだった

先日、http://anond.hatelabo.jp/20140814201628エントリーを見てふと思ったのだが江古田ちゃんは年をとらせるべきだったと思う。

江古田永遠に24歳だ。セフレがいて飲み会があって適当派遣なりアルバイトなりの職があって、粗雑な男がいて江古田がそれを鋭く批評する。

こうした生き方が、ある種の女性二次元上の理想像として捉えられた。江古田アフタヌーンアイドルになった。

しか江古田は年をとらない。一方現実女性は年をとっていき、アラサーになる。

江古田生き方現実的にはどこかで変更を求められる。少なくともそうである場合が多い。

誰しも24歳の生き方をそのまま続けられない。

現在も、江古田生活にあこがれる新しい読者は少なくない。

ただし当初のような雰囲気江古田を迎えられない部分がある。

すなわち、江古田は年をとらず、一方読者はアラサーになることを新しい読者は体感しているのだ。

2000年代中頃を生きた「お姉さん」世代が30代にどうなるか、いろいろと知っているのだ。

鋭い批評を加えてきた江古田は、実はこの時の流れに対応できない。

脈々と『アフタヌーン』で連載が続いてきた『江古田』だが、最近はどこか因習を踏まえた「古典芸能」のような硬さ、形式主義が見られた。

私は本当は30代になった江古田ちゃんを見たかった。

様々な生きづらさに当面しながらも、江古田ちゃんらしく生きて行く30代の姿が見たかった。

ドラえもん』や『サザエさん』では出来ないようなものを見たかった。

今年もアフタヌーン四季賞若い才能が出てきているのを傍目に、そんなことを思った。

さようなら江古田ちゃん

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