大学院修士2年。幸いにも就職先は決まっている。あとは1年弱研究活動を続け、修士論文を書き上げるのみである。
誤解を恐れつつ言うと、修士論文は半分努力賞みたいなものである。それなりにまとめれば学位が取れる。自分もたぶん、何ににも到達しないまま、それなりに修論をまとめてそのまま大学院を去って行くのだろう。しかし、それがどうにも悲しく、悔しい。研究に脂が乗って来そうなときに、研究を終えてしまうのだから。
ならば博士後期課程に行けばいい、という話である。しかし、経済的余裕があるわけでもなく、博士から先の道を切り開けるとも思えない。熱意があれば、というのは理想論だ。研究さえできれば飢え死んでもいい、とまではさすがに言えない。
博士から先はほんの一部の才能を持つ者だけが食える世界だ。ミュージシャンと同じである。しかし音楽はアマチュアでもできる。PC一つあれば曲が作れる時代だ。研究はどうだろう。人文科学や理論系だったら、個人でも研究し続けられるかもしれない。しかし、実験系は無理だ。今でも何千万か知れぬ高級な装置を使ってデータを取っている。それを個人レベルでできるとは到底思えない。
今でこそこんなことで管を巻いているが、大学院を出れば研究の続行を諦めるのだろう。そして、身の丈に合った慎ましい生活を送るのだろう。分かり切った話だ。しかし、今このときの研究への思いを、このまま手放してしまっていいのだろうか? それが分からない。
http://anond.hatelabo.jp/20140530232154 研究って時間かかるじゃん? 結果でなかった場合ってどう思うの? 5年も10年も研究して 「結果は出なかったけどすきな研究ができた」で納得いくので...
企業の研究職狙えばいいんじゃないの