2014-02-26

オバマ来日受け入れのジレンマ

昨年時点では、TPP辺りを議題の中心にするつもりで、TPP合意を取り付けて政権浮揚の材料にするつもりだったんだろうが。

現状はどうみても、「歴史認識」「従軍慰安婦の扱い」「河野談話の取扱い」そして「今後靖国を再参拝するか否か」が議題の中心になりつつある。

日本側は歴史問題を議題にすることは突っぱねるだろうが、オバマ側は議題に据えようとするだろう。

また、記者会見の場で、両国マスコミが「靖国の議論はどうなりましたか?」と質問が出ることは不可避。

日本側が望まないにも関わらず、歴史問題アジェンダセッティングされてしまうから安部政権本音ベースではオバマに来日して欲しくはないのでは?と思う。

しかし、今「オバマ来日は取りやめになりました」となると、「日米同盟崩壊か?!」とみなされちゃうから安倍氏からすれば

「攻めるのも地獄、引くのも地獄」の心境だろう。

個人的に期待しているのは、宮中晩餐会

両首脳同士の会談は、内容が直接外部には出てこない。

本当は歴史問題ヒートアップした内容であっても、日本側が「オバマ理解してくれた」と官房長官がシラを切れば、それ以上マスコミは追求できない。

オバマハイデンは、安部・菅・取り巻きたちが、歴史問題アジェンダに据えても、会談後の発表を捻じ曲げ、「アジェンダにならなかった」とシラを切ることをお見通し。

から、シラを切れない状況で、歴史問題に言及するのではないか?

具体的には、カメラも入っている宮中晩さん会の席で、天皇隣席の状況下で、「これ以上日本指導者靖国を訪れないことを希望する」とスピーチする。

こういう状況になってしまうと、安部の面目は丸つぶれである。なにしろ、崇拝する天皇の面前で、そのような発言をされてしまうことになる。

その意味では、オバマ宮中晩餐会に呼ぶことも、「攻めるも地獄、引くのも地獄である

本当は呼びたくない=国賓待遇したくないのだが、そうすると「日米同盟にヒビ」と報じられる。

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