2014-01-05

殺人者性犯罪者を「自分たちとは違う人間」だと見放せる人たちが怖い

自分勝手な理由で)殺人おかした人や性犯罪おかした人などに対して、「クズ」や「こういうやつは死ぬべき」と言った敵意を向ける人たちが私は怖い。決して「犯罪を批判するな」というわけではないが、そこに向けられた属人的な敵意が怖い。

このエントリを書こうと思った直接のきっかけは、ホットエントリにあがっていた以下の記事に対するいくつかのブコメだが、これは常日頃から思っていたことだ。

はてなブックマーク - 【追記あり】元露出狂が綴る防犯対策

はてなブックマーク - 元露出狂2ndが補足する露出狂対策


私がなぜそういった敵意を持った人たちを恐れているかと言えば、私と彼ら犯罪者の間に決定的な違いなどない、と考えているからだ。たとえば誰かを疎ましく思い排除したいと思ったことや、外で見かけた女性に対して欲情してしまうことは私もある。

それをもとに行為に及ばないのは、刑法などの現実的リスクがあるのと、私の中にもいわゆる「良心」のようなものなのがあるからなのだと思う。しかしこの「良心」のようなものを私が身につけているのは、それが「正しいから」なんかではなく、ただただ環境による「偶然」だと思っている。おそらく環境が違えば、このような「良心」を私が持つことはなかっただろう。

ちょっとだけ境遇が違えば私も誰かを殺したり、誰かをレイプしたりすることがあったのかもしれない。あるいは今からでも、なんらかのきっかけでそれらが崩れ、そういった行為に及ぶことは十分にありうるだろう、と思っている。

彼ら犯罪者を批判する言葉は、そのまま私の方にも向く。

から私はそれが怖い。

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