先日こんな別れ話をしたんだ。
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「あなたのことは好き。だけど結婚相手としては違うと思うの。」
「うん」
「私ももうあと数年で30だしそろそろ結婚について本気で考えたいの」
「うん」
「私は20代のうちには結婚したいと思ってる。あなた、あんまり結婚とか考えていないでしょ?」
「考えていなくはないよ。将来的に結婚はしたいと思ってるさ。」
「でしょう? それじゃあ私にとっては遅いし、このまま関係を続けていると私という存在があなたにとって重荷になりそうでイヤなの」
「うん」
「結婚は私の人生にとっての夢なの。この夢は絶対実現させたいと思ってる」
「うん」
「決断するならまだ出会いのある20代の今が良いと思う。今はあなたがいるからもちろん断っているけど、合コンの誘いも旧友から少なからずある。昔知り合った男性からたまに連絡がきたりもする。その度に考えてしまうの。結婚相手として相応しい素敵な人との出会いを逃してるんじゃないかって。」
「そうなんだ...」
「だから遅くなりすぎる前の今というタイミングで決断をしたほうがいいかと思ってて...」
「うーん...」
(しばし考え込む俺)
「...うん、わかった! 俺も君のことは好きだ。だけど結婚相手として俺を見れないのであれば仕方ないね。君の決めた決断だ。俺は君に従うよ。」
「...ぅん...」
「うん...。でも、残された期間でいい人、見つけられるかな?」
「うーん、俺には保証はできないけど君ならきっと大丈夫だと思うよ」
「本当にそう思ってる? そんな都合よくいい人見つけられると思う?」
「www なんだ、自分でもそこ不安に思ってながら別れ切り出したんだ? そこ自信あるから別れようと言い出したもんだと思ってたけど」
「...」
「まぁどうせ最期だし正直に言わせてもらうと、そんな自分が絵に描いたように全てがうまく進むとは限らないと思うよ」
「...やっぱそうかなぁ...」
「まぁでも大丈夫さ。君は魅力的な人間だ、それは俺が保証する」
「...やっぱり...」
「ん???」
「......。ふぁッ!?」
「うんって言ってよ!」
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逆プロポーズってやつ? 結婚のプレッシャーを狙った確信犯なのか? 全ては茶番?
彼女が怖い。
彼女はもともと迷ってたんだろうね。それが30才っていうゴールが見えた瞬間に別れるのやめよってなるあたり深刻じゃなかったんだろうな。いいな。うらやま死。