電通がカカクコムに出資したとかで話題になっていて、たいていは「カカクコムがステマの巣窟になる」という話題。じゃあ、実際にそれは起きるか。
多分起きない。
ここでいう「ステマ」は「口コミサイトなどで一般の利用者を装って評判をあげること」と定義する(本来の「ステルスマーケティング」は「広告であることを明示しないで、芸能人、人気ブロガーなどのメディアを通じて特定の商品を宣伝させること」なのだけど、ここでは考慮しない)。
例は、こんなの http://ameblo.jp/tomokazu-ono/entry-11012573663.html http://r.tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13099146/dtlrvwlst/ 知人がこのお店行ったが、最悪だったらしい。にも関わらず食べログの評判は上々。時折悪評が紛れ込んでいる。
で、こういうステマの対象なのだけど、たいていは金のない小さなお店が中心。やっている事業者も小さくて、そういうところが小銭をくすねるのにやるのが普通。実際、お店をやっている人から、ヤフーの名前を借りたような電話を受けたらしいが、「ヤフーはそういう稼ぎ方しない」と説得したこともある。
ところが、電通のクライアントなんて、たいていは億単位の広告予算を持っているわけで、そこがこんな小銭稼ぎに精を出すとは思えない。時間はかかるは、人件費はかかるは、効果はわかりにくいは、良いことなんてどこもない。それだったら、カカクコムや食べログに広告枠を設けて誘導したほうがはるかに良い。
もちろん、クライアントも口コミでの悪評を気にするだろうから、その点で何か起きるかもしれないけど、担当者の出来心以上にはならないでしょう。
おそらく、電通は各サイトの利用者動向を把握して、別のマーケティングに活かすつもりかと思う。以前に電通が出資した電子書籍アプリがUDID取得してばりばり個人情報を取得してたみたいだけど、今の彼らの狙いは、ウェブでの利用者動向をとことん取得することかと思う。なので、わざわざステマに取り組むということはあり得ない。
人気ランキングとかあるじゃん。順位操作だけでも立派なステマだとおもうけど?
ほんと馬鹿じゃない?としか言いようがない。 そこまで陰謀脳でこれまでの価格.comが信用できてた根拠はなんなんだろう。
えー。じゃあ餓死しないの?