最近話題のコンプガチャ関連の話で、サルの実験の話がよく出る。
まずボタンを押すと必ず餌が出てくる箱をつくる。
食べたい分だけ餌を出したら、その箱には興味を無くす。
腹が減ったら、また箱のところに戻ってくる。
ボタンを押しても、その箱から餌が全く出なくなると、サルはその箱に興味をなくす。
ところが、ボタンを押して、餌が出たり出なかったりするように設定すると、
ボタンを押し続けるよりも、他の場所に行って餌を探したほうが効率が良いぐらいに、
餌が出る確率を落としても、サルは一生懸命ボタンを押し続けるそうだ。
そして、餌が出る確率を調整することで、
これを見て思い出したのが、おおよぞ10年ほど前に、私はADSLやマイラインの法人飛び込み営業をした時代だ。
飛び込み営業というと、経験したことない人には、辛い仕事の代名詞のように思うだろう。
だがその一方でこの飛び込み営業に面白さを感じて、誇りを感じている人間も多い。
営業成績が良い人間もだが、たいした営業成績の残していない人間にも結構いる。
私もその一人だった。たいした成績は出せていないのだが、なぜかこの仕事に面白さと誇りを感じていた。
自分の場合、法人に100回飛び込んだら、まともに話を聞いてくれるのは10社位だった。
そして、そのうち1社位がなんとか契約してくれる。
そうこれはコンプガチャやサルの箱のボタン・パチンコと同じなのだ。
殆ど外れてもたまに当たるので、それが忘れられずに営業中毒となっていくのだ。
パチンコ中毒の人間がトータルで負けていても勝ったときの話を自信満々に話するように、
飛び込み営業の人間もたまに引き当てた大口契約とかが忘れられずに根拠のない自信を持ち始め自分自身それに酔っていくのだ。
そして、こうした営業マンには「営業とは・・・」「営業はどんな商品でも売れる・・・」などと話はじめ、よくわからない自信を持ち始めるのだ。
自分には営業中毒の人間は、コンプガチャやパチンコにはまる人間と同じ種類の人間に思えてきました。
現在、こうした営業をしている人は一度考えてみて下さい。